歯科衛生士と看護師の違い
歯科衛生士と看護師はどちらも医療従事者ですが、業務内容・勤務先・資格要件などに大きな違いがあります。以下に詳しく説明します。
1. 業務内容
| 項目 | 歯科衛生士 | 看護師 |
|---|---|---|
| 主な業務 | 歯や口腔の健康管理 | 全身の健康管理 |
| 具体的な仕事 | 歯石除去、ブラッシング指導、予防処置、歯科医師の補助 | バイタルチェック、点滴・注射、手術補助、患者のケア |
| 対象とする疾患 | 虫歯・歯周病・口腔疾患 | 内科・外科など全身疾患 |
| 医師の指示 | なくても自分の判断でできる処置が多い | 基本的に医師の指示に従って業務を行う |
2. 勤務先
| 項目 | 歯科衛生士 | 看護師 |
|---|---|---|
| 主な職場 | 歯科医院、大学病院の歯科、保健センター、訪問歯科 | 病院、クリニック、介護施設、訪問看護、企業 |
| 夜勤の有無 | ほぼなし | あり（病院勤務の場合） |
| 患者との関わり方 | 予防やメンテナンスが中心 | 治療や回復支援が中心 |
3. 資格要件
| 項目 | 歯科衛生士 | 看護師 |
|---|---|---|
| 資格名 | 歯科衛生士国家資格 | 看護師国家資格 |
| 必要な学歴 | 歯科衛生士養成校（専門学校・短大・大学）を卒業 | 看護専門学校・短大・大学を卒業 |
| 国家試験 | あり | あり |
4. 給与とキャリア
| 項目 | 歯科衛生士 | 看護師 |
|---|---|---|
| 平均年収 | 約350万～450万円 | 約450万～600万円 |
| キャリアアップ | 専門歯科衛生士、認定歯科衛生士、歯科衛生士教員 | 認定看護師、専門看護師、助産師、保健師 |
5. どちらが向いているか？
✅ 歯科衛生士が向いている人
・歯や口腔ケアに興味がある
・患者とじっくり関わりたい
・夜勤のない職場で働きたい
✅ 看護師が向いている人
・さまざまな疾患や治療に関わりたい
・医療全般に興味がある
・病院や医療現場で活躍したい
まとめ
歯科衛生士は歯や口腔の健康を守る専門家、看護師は全身の健康管理を担う医療従事者です。働く環境や業務内容が異なるため、自分の興味やライフスタイルに合った職業を選ぶことが大切です。